9頁目 マミーに愛の手を!完結編。
2007年 10月 15日
Sage BLv:67 75.6%
JLv:29 47.1%
死亡回数:0回
所持金:繰越金 645,180z
倉庫代 -40z
交通費 プロンテラ→モロク -6,000z
プロンテラ→オークダンジョン -1,800z
イズルート→アルベルタ -500z
------------------------------------------
残高:636,820z
前回までのあらすじ。
モロクでの一仕事を終えたwindyは奇妙なマミーの噂を耳にする。
突然現れたマミーの謎を追って、ゲフェンまでたどり着く。
そこで知り合った不思議な詩人。
彼の言うとおりに話し掛け、街に出てきた理由を尋ねてみると、
どうやらマミーは病気にかかっているようだ。
「ピラミッドはなんだか合わないんだよ、なんだか、体の具合も悪い気がするし……。
多分、クスリ?……って言うのを飲めば治ると思うんだ!
前に、ピラミッドで人間が飲んでいるのを見たんだよ!」
病気の彼を治すために、
プロンテラの旅館に滞在していたDr.メーイに薬を作ってもらうことになった。
だが、死者のための薬、少々特殊な材料が必要らしい。
材料を集めにフェイヨンの洞窟の奥まで潜る羽目になる。
なんとか材料を集め終わり、Dr.メーイの元にたどり着くのであった。
プロンテラの旅館『ネンカラス』の一室から開始。
材料: ミルク 1個
綿毛 5個
スケルボーン 5個
赤ハーブ 5個
黄ハーブ 5個
「すべて持ってきたぞ。」
……ミルクは材料ではなかったのか。
とにもかくにも、3種類の薬が出来上がった。
どれも理論上は効果的な薬らしいが、どれも死者にはどうなるのか分からないらしい。
物騒な言葉が並ぶ赤、青を避けて黄色の薬を選ぶ。
無難な薬、万が一のときでもこれなら大丈夫だろう。
早速モロクへと戻り、マミーに飲ませてみる。
可もなく不可もなく。
無難な薬を飲ませてこの効果ということは
死者だからといって人間と効果が違うということもなさそうだ。
そこで次は一番効果がある青い薬を作ってもらい、再びマミーの元へ。
ほほー。そうか、そうか。
私の薬が飲めないってのかぁ!
コレでよしっと。
泣かれた。肝心の体調は良くわからないらしい。
ふむ……。一番効果がある薬だというのに、困ったな。
咳き込みながら次の薬が欲しいというマミーに、まだ飲ませてなかった赤い薬を持っていく。
そんなに青い薬はまずかったか……。
今回のは飲みやすい薬だというし、まだ試していないからあきらめるな!
マミーは意を決して、一気に飲み干した。
おぉ!病気が治って私も嬉しいぞ。
薬を調合してくれたDr.メーイにお礼を言いにいくと、Drも喜んでくれたようだ。
普段は戦う相手であるモンスター。
そのモンスターを助ける羽目になったのは私も不思議な気分である。
少々滑稽かも知れないが、悪くはない気分だ。
出会った記念にと、特製の包帯を貰った。
包帯……私が使うよりもマミーが使ったほうが有意義だろう。
あの包帯は少々くたびれていたことだしな。
包帯を渡すとマミーは大変喜んでいるようだ。
一人ではうまく巻けないと言うので手伝ってやることにする。
しかし、これが難関だった。
包帯をもってマミーの周りをぐるぐると回るのだが
絡まってしまったり、ほどけてしまったりとなかなかうまく巻けない。
何度も失敗しつつ、なんとか完成。
マミーはこういってくれるものの、
正直一人で巻いたほうがうまくまけたんじゃないか?という仕上がりだ。
あ、頭のほうが解けかかってる。
まあ、愛の言葉を教えろだとかなんとかいうマミーに
恋愛小説で仕込んだ口説き文句を教えてやる。
こんな台詞を使っている奴は本の中ぐらいでしか見たことはないがな。
ちなみに私の一番お気に入りの台詞は「僕らの恋はホルグレンでも壊せない」だ。
学者としては「モンスター」と答えるべきなのだろう……。
私の巻いたゆがんだ包帯姿のままこちらを見ているマミー。
私を……友達と……。
「マミーを定義するならば、モンスターだが、君自身は私にとってどうやら友達になるようだな」
もっと人間を知りたいというマミーを連れ、一緒に旅に出る。
あ、やっぱり包帯解けたか。
オークの集落、港町アルベルタ。
「誰も見たことのない世界をもっと見てみたい……私もそう思ってこの世界を旅しているんだ」
首都であるプロンテラを見てまわり、大聖堂裏の墓地で休憩をしていると
急にマミーはモロクへ帰ると言いはじめた。
モロクへ帰ると、マミーは思いつめた表情で不意にこう切り出した。
「急に何を言い出すんだ!君の見たがった世界はまだまだ広がっているんだぞ」
「突然でごめんね。でも、もう決めたんだ。だからここで、お別れだ。」
最後にマミーが大好きだという風景を見せてもらった。
私にはわからない場所、まだ見たことのない特別な風景だった。
またいつか。再会を約束して、マミーに別れを告げた。
ここで私とマミーの物語はおしまい。
そんなわけで、ここまで読んでくれた皆さんにお願いがある。
もし、ピラミッドで今にも解けそうな不恰好な包帯姿のマミーを見かけたら、
どうか攻撃しないで欲しい。
そいつは、ちょっと厚かましい位人懐っこくて、泣き虫で、私の友達のマミーなんだ。
そして、出来るならばそいつと仲良くしてやって欲しい。
どうか、よろしく。
本日の一言:またいつか、会う日まで、しばしの別れを。
JLv:29 47.1%
死亡回数:0回
所持金:繰越金 645,180z
倉庫代 -40z
交通費 プロンテラ→モロク -6,000z
プロンテラ→オークダンジョン -1,800z
イズルート→アルベルタ -500z
------------------------------------------
残高:636,820z
前回までのあらすじ。
モロクでの一仕事を終えたwindyは奇妙なマミーの噂を耳にする。
突然現れたマミーの謎を追って、ゲフェンまでたどり着く。
そこで知り合った不思議な詩人。
彼の言うとおりに話し掛け、街に出てきた理由を尋ねてみると、
どうやらマミーは病気にかかっているようだ。
「ピラミッドはなんだか合わないんだよ、なんだか、体の具合も悪い気がするし……。
多分、クスリ?……って言うのを飲めば治ると思うんだ!
前に、ピラミッドで人間が飲んでいるのを見たんだよ!」
病気の彼を治すために、
プロンテラの旅館に滞在していたDr.メーイに薬を作ってもらうことになった。
だが、死者のための薬、少々特殊な材料が必要らしい。
材料を集めにフェイヨンの洞窟の奥まで潜る羽目になる。
なんとか材料を集め終わり、Dr.メーイの元にたどり着くのであった。
プロンテラの旅館『ネンカラス』の一室から開始。
材料: ミルク 1個
綿毛 5個
スケルボーン 5個
赤ハーブ 5個
黄ハーブ 5個
「すべて持ってきたぞ。」
……ミルクは材料ではなかったのか。
とにもかくにも、3種類の薬が出来上がった。
どれも理論上は効果的な薬らしいが、どれも死者にはどうなるのか分からないらしい。
物騒な言葉が並ぶ赤、青を避けて黄色の薬を選ぶ。
無難な薬、万が一のときでもこれなら大丈夫だろう。
早速モロクへと戻り、マミーに飲ませてみる。
可もなく不可もなく。
無難な薬を飲ませてこの効果ということは
死者だからといって人間と効果が違うということもなさそうだ。
そこで次は一番効果がある青い薬を作ってもらい、再びマミーの元へ。
ほほー。そうか、そうか。
私の薬が飲めないってのかぁ!
コレでよしっと。
泣かれた。肝心の体調は良くわからないらしい。
ふむ……。一番効果がある薬だというのに、困ったな。
咳き込みながら次の薬が欲しいというマミーに、まだ飲ませてなかった赤い薬を持っていく。
そんなに青い薬はまずかったか……。
今回のは飲みやすい薬だというし、まだ試していないからあきらめるな!
マミーは意を決して、一気に飲み干した。
おぉ!病気が治って私も嬉しいぞ。
薬を調合してくれたDr.メーイにお礼を言いにいくと、Drも喜んでくれたようだ。
普段は戦う相手であるモンスター。
そのモンスターを助ける羽目になったのは私も不思議な気分である。
少々滑稽かも知れないが、悪くはない気分だ。
出会った記念にと、特製の包帯を貰った。
包帯……私が使うよりもマミーが使ったほうが有意義だろう。
あの包帯は少々くたびれていたことだしな。
包帯を渡すとマミーは大変喜んでいるようだ。
一人ではうまく巻けないと言うので手伝ってやることにする。
しかし、これが難関だった。
包帯をもってマミーの周りをぐるぐると回るのだが
絡まってしまったり、ほどけてしまったりとなかなかうまく巻けない。
何度も失敗しつつ、なんとか完成。
マミーはこういってくれるものの、
正直一人で巻いたほうがうまくまけたんじゃないか?という仕上がりだ。
あ、頭のほうが解けかかってる。
まあ、愛の言葉を教えろだとかなんとかいうマミーに
恋愛小説で仕込んだ口説き文句を教えてやる。
こんな台詞を使っている奴は本の中ぐらいでしか見たことはないがな。
ちなみに私の一番お気に入りの台詞は「僕らの恋はホルグレンでも壊せない」だ。
学者としては「モンスター」と答えるべきなのだろう……。
私の巻いたゆがんだ包帯姿のままこちらを見ているマミー。
私を……友達と……。
「マミーを定義するならば、モンスターだが、君自身は私にとってどうやら友達になるようだな」
もっと人間を知りたいというマミーを連れ、一緒に旅に出る。
あ、やっぱり包帯解けたか。
オークの集落、港町アルベルタ。
「誰も見たことのない世界をもっと見てみたい……私もそう思ってこの世界を旅しているんだ」
首都であるプロンテラを見てまわり、大聖堂裏の墓地で休憩をしていると
急にマミーはモロクへ帰ると言いはじめた。
モロクへ帰ると、マミーは思いつめた表情で不意にこう切り出した。
「急に何を言い出すんだ!君の見たがった世界はまだまだ広がっているんだぞ」
「突然でごめんね。でも、もう決めたんだ。だからここで、お別れだ。」
最後にマミーが大好きだという風景を見せてもらった。
私にはわからない場所、まだ見たことのない特別な風景だった。
またいつか。再会を約束して、マミーに別れを告げた。
ここで私とマミーの物語はおしまい。
そんなわけで、ここまで読んでくれた皆さんにお願いがある。
もし、ピラミッドで今にも解けそうな不恰好な包帯姿のマミーを見かけたら、
どうか攻撃しないで欲しい。
そいつは、ちょっと厚かましい位人懐っこくて、泣き虫で、私の友達のマミーなんだ。
そして、出来るならばそいつと仲良くしてやって欲しい。
どうか、よろしく。
本日の一言:またいつか、会う日まで、しばしの別れを。
by 24kazedo
| 2007-10-15 07:42
| 鍛錬の書